【くじらコラム#47】水辺から眺める中央区の魅力 「中央区まるごとミュージアム2025」クルージング体験記
2025年12月8日
11月9日(日)、中央区が主催する年に一度の文化イベント「中央区まるごとミュージアム2025」に参加してまいりました。今年で18回目を迎えるこのイベントは、名所・旧跡、画廊・美術館、水辺など、豊かな文化環境に恵まれている中央区の魅力を、まち全体を「ミュージアム」として体験できる特別な一日です。
抽選で叶った特別な体験
今年は幸運にも、事前募集の抽選で「明石町水辺ライン周遊」クルージングに当選し、中央区が誇る水辺の景観を船上から堪能する貴重な機会に恵まれました。このクルージングは事前予約制で、当日券もないため、当選の知らせを受けた時は喜びもひとしおでした。

運河から見る晴海の新しい表情
明石町防災船着場を出発した船は、隅田川を下り東京湾へ。豊海、晴海ふ頭を回りながら晴海運河を北上するルートで、まさに私たちのパークタワー晴海を左手に眺めながらの航行となりました。普段は住まいの窓から運河を見下ろしていますが、今回は逆に運河側からマンションを見上げるという、まったく異なる視点での体験です。48階建ての威容が水辺に映え、改めてこの地に暮らす幸せを実感いたしました。
晴海を囲む運河には、多くの橋が架かっています。豊洲大橋、晴海大橋、そして以前このコラムでもご紹介した晴海橋梁(旧晴海鉄道橋)をくぐり抜けました。晴海橋梁は、かつて東京都の晴海線として物資輸送を支えた鉄道橋で、現在は遊歩道として活用されています。船上からその姿を見上げると、歴史の重みを感じずにはいられません。
さらに晴海橋、相生橋をくぐり、佃をぐるっと回るコースでは、中央大橋を正面から望むこともできました。普段は橋の上を渡るだけですが、船上から見上げる橋の姿は圧巻で、まるで巨大な門をくぐるような感覚でした。

セーヌ川とつながる隅田川
今回のクルージングで特に印象的だったのは、隅田川に架かる橋の下から見えた「メッセンジャー像」です。隅田川はフランス・パリを流れるセーヌ川と友好河川となっており、友好締結の際にパリ市から贈られたこの像は、通常、橋を渡る際には背中側しか見ることができません。
しかし船上からは、像の正面をしっかりと眺めることができます。翼を広げた天使のような姿は、まさに二つの都市をつなぐメッセンジャーにふさわしい優美さでした。このような発見こそ、水上から街を眺めることの醍醐味と言えるでしょう。

まち全体がミュージアムに
当日は、銀座、日本橋、晴海の3エリアにわたって、伝統産業・アート・音楽・歴史といった様々な展示やワークショップが午前10時から午後4時まで開催されました。スタンプラリーも実施され、東急プラザ銀座、コレド日本橋、月島区民センターなど、22カ所のイベント会場と3カ所の船着場を巡りながら、中央区の文化的な魅力を存分に味わえる一日となりました。
無料の貸切バスや江戸バスも運行され、区内を効率よく移動できる仕組みも整っていました。インフォメーションは銀座、日本橋、月島の3カ所に設置され、初めて参加する方でも安心して楽しめる配慮がなされていました。
水辺に暮らす贅沢を再認識
今回のクルージング体験を通じて、改めて水辺に暮らすことの価値を実感いたしました。パークタワー晴海は、晴海運河に面した立地を最大の魅力のひとつとしていますが、実際に船に乗って運河を巡ってみると、その恵まれた環境がより鮮明に理解できます。
東京湾に近い開放的な水辺、豊洲や有明への眺望、そして歴史ある橋梁の数々。これらすべてが、私たちの日常の風景の一部となっているのです。都心にありながら、これほど豊かな水辺環境に恵まれた場所は、そう多くはありません。
来年もぜひ参加を
「中央区まるごとミュージアム」は毎年11月の日曜日に開催される、秋の恒例イベントです。住民の方はもちろん、中央区を訪れるすべての方々が参加できる開かれたイベントで、中央区の文化的な魅力を発見・再確認できる絶好の機会となっています。
クルージングは事前募集制で抽選となりますが、当日参加できるイベントも数多くあります。来年はぜひ、ご家族やご友人と一緒に参加されてはいかがでしょうか。さわやかな秋の一日、ゆっくりと区内を散策しながら、さまざまな文化イベントに触れることで、私たちが暮らすこの街の新たな魅力に出会えるはずです。
水辺のまち、文化のまち、歴史のまち。中央区の多彩な顔を体験できる「まるごとミュージアム」。
パークタワー晴海にお住まいの皆様にも、ぜひ次回はご参加いただきたいイベントです。